2026.10.27
management
ソフトの更新は後回しにしないと決め、毎月の日を先に押さえる
パソコンやアプリの「更新してください」という表示を、忙しいからと閉じてしまう場面は多いはずです。この記事は、ソフトの更新を後回しにしてよいのか、会社としてどう決めるのかに答えます。
結論から言うと、更新は後回しにしないと会社で決めます。理由は、AIが弱点を見つける速さが上がっていて、弱点を突かれるまでの時間が短くなっているからです。弱点とは、ソフトの作りの中にある、悪用できる欠陥のことです。更新はその欠陥を直す作業なので、遅らせるほど欠陥が残る日が増えます。2026年10月時点の考え方です。
なぜ今、決めておくのか
- 以前は、欠陥が見つかってから悪用されるまでに、猶予があると考えられていた
- 更新を月末にまとめても、間に合うことが多かった
- 今は、AIが欠陥を探す作業を速くしている
- 見つかるのも、悪用されるのも早くなる
- 更新の判断を担当者の気分に任せると、忙しい月に必ず遅れる
- だから個人の心がけではなく、会社の決まりにする
更新を遅らせる理由の多くは「今は手が空いていない」です。手が空く日を待つと、更新は永久に始まりません。先に日と担当を決めるのが、会社として取れる対策です。
決めること
決めるのは次の3つです。
- 更新の日
- たとえば、毎月第2水曜の午後と決める
- 更新を進める担当
- 担当が休んだ日の代わりの人も決める
- 止めてよい例外の条件
- 例外を書かないと、「忙しいから」が例外になる
例外は短く書きます。たとえば「更新で業務ソフトが動かなくなるおそれがあるときだけ、1週間止めてよい。止めた理由と再開の日を記録する」とします。止めた記録が残れば、遅れが放置されません。
更新を後回しにする実際の理由
後回しの理由は、だいたい次の3つに分かれます。
- 更新したあとに、いつもの操作が変わるのが困る
- 変更点を、更新の前に社内へ1行で知らせると減る
- 更新の途中で業務が止まるのが怖い
- 更新は昼休みや終業後に行うと決める
- どのソフトが古いのか、誰も把握していない
- 把握が先で、更新はそのあと
3つ目が最も多く、見落とされやすい点です。会社で使っているソフトの一覧がなければ、更新が必要かどうかも判断できません。一覧には、ソフトの名前、入っている機器、担当者の3つを書きます。
例外と更新後の確かめ
例外で止めるときも、止めっぱなしにはしません。次の3点を、止めた日に記録します。
- 止める理由
- 動かなくなるおそれのある業務ソフトの名前を書く
- 再開の日
- 長くても1週間後など、日付で書く
- 止めている間の対策
- 外部のネットワークにつなぐ機器なら、つなぐ範囲を減らす
記録を見る人も決めます。担当者が自分で書いて自分で見るだけでは、遅れが続いても気づけません。更新の日に、上司か経営者が記録を30秒で見る形にします。見る人がいると、例外は本当に必要なときだけ使われます。
更新は、終わったら確かめるところまでが仕事です。更新の日に、次の2つだけ確かめます。
- 普段使う操作が1つ動くか
- たとえば、メールを送る、請求書を開くなど
- 更新前の画面や設定に戻したいときの連絡先が分かるか
- 担当者の電話番号を、一覧の横に書いておく
ここで問題が出たら、例外の手順に進みます。問題がなければ、一覧の「更新した日」の欄に日付を入れて終わりです。
弊社の例
弊社の顧問型ITコンサル&ヘルプデスクは、月に2回、30分のオンライン定例を持っています。この場でも、更新が溜まっている機器がないかを確かめる項目を置けます。相談の受付は24時間で、担当の対応は9時から19時まで、土日も含みます。更新の失敗や表示の意味が分からないときに、その日のうちに聞ける場所があると、「怖いから止める」という判断を減らせます。料金は月10万円(税別)で、初期費用はありません。IT担当者がいない会社の体制づくりは、情報システム担当がいない会社のIT体制の作り方と外に頼む範囲にも書きました。
明日できる最初の一手
明日は、会社で使っているソフトを書き出す作業から始めます。
- 紙か表計算に、ソフトの名前を10個だけ書く
- それぞれに、入っている機器と担当者の名前を添える
- 更新の日を1つだけ、カレンダーに入れる
全部を一度に整理する必要はありません。10個で始めて、更新の日に1つずつ増やします。パスワードの使い回しや多要素認証など、更新と並んで先にやる対策は、会社のセキュリティ対策の最初の3つは、使い回し禁止と多要素認証と不審連絡で整理しています。
更新を後回しにしない会社は、気合が強い会社ではありません。日と担当と例外の条件を、先に紙に書いてある会社です。次の定例の会議で、更新の日を決めるところから始めてください。

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