2026.10.25
management
自社の自動化の弱点は、失敗の4つの型に当てはめて会社で点検する
自動化を進めた会社では、「うまく動いています」という報告だけが届くことがあります。止まった日に何が起きるかは、誰も試していません。この記事は、AIを使った自動化の弱点を、会社としてどう点検するかに答えます。
点検の答えは、失敗の4つの型に自動化を1つずつ当てはめて、近い型を数えることです。株式会社ストリックランドも、この見方で自動化を見直します。当てはまる型が多い自動化から先に直す、と会社で決めておきます。
失敗の4つの型
自動化の失敗は、次の4つの型に分けて考えられます。2026年10月時点の、弊社の見方です。
- 作った人にしか直せない
- 設定や判断のルールが、作った人の頭の中にしかない
- 担当が替わると、誰も直せなくなる
- 判断の理由が残らない
- AIがなぜその結果を出したかを、あとから追えない
- 間違いに気づいても、直す場所が分からない
- 止めると仕事が止まる
- 自動化を止めたら、明日の仕事が回らない
- 手作業に戻る道が残っていない
- 複雑になりすぎる
- つなぎ足した結果、エラーが出たときに誰も全体を説明できない
- 行き詰まって、原因を探す手がかりもない
自動化を1つ選んで当てはめる
会社の全部の自動化を一度に見る必要はありません。まず1つ選びます。毎日使っていて、止まると困るものがよいです。
- その自動化の名前と、動かしている人を書く
- 4つの型それぞれに「はい」か「いいえ」で答える
- 「はい」の数を書く
- 「はい」が1つ以上なら、その型の直し方を決める
答えは、作った本人ではなく、別の人にも読んでもらいます。2つの答えが食い違った型は、そこが弱点の入口です。本人は中身を知っているので、弱点を見落としやすいからです。
弊社の確認の例
弊社は、外部へ出る文を、機械の判定(Jev)で点検してから出します。会社として出してよいかを見る判定です。文を作るのが速くなっても、確かめる場所は1つに決まっています。人の勘に頼る形にはなりません。
この例は、4つの型のうち「判断の理由が残らない」への対策に近いものです。確かめる場所を先に決めておけば、間違いが出たときに、どこで見逃したかを追えます。
あわせて、弊社は公開前に、人間が読んで分かる言葉かどうかも確かめます。自動化の結果を、最後は人の目で見るためです。
数えた結果の読み方
「はい」の数で、次の動きを決めます。
- 0個か1個
- そのまま使ってよい
- 1個ある場合は、直す日を決めて書いておく
- 2個
- 新しい仕事への広げ方を止める
- 先に、当てはまった型を直す
- 3個以上
- いまの自動化の範囲を広げない
- 手作業の手順を先に書き、止めても回る形にする
この数は、判断の目安として置いた線です。世の中の統計ではありません。自社の仕事に合わせて、線の位置は変えてかまいません。
会社として点検を決める理由
自動化の弱点は、うまく動いている間は見えません。作った人が休んだ日や、AIを提供する会社がやり方を変えた日に、はじめて表に出ます。そのときになって型を調べても、直す時間がありません。
また、個人は自分の自動化が便利なら、それで満足しがちです。会社の財産にするには、別の人が引き継げる形にする必要があります。点検を会社の決まりにすると、担当者の気分によらず、同じ見方で弱点が見つかります。
生成AI導入で失敗する会社の共通点と、会社としての防ぎ方も合わせて読めます。。直せない仕組みの扱いは、自分で直せない仕組みは、読んで直せる範囲に絞って仕事に入れるにあります。
自社だけで点検するのが難しいときは、外の人に見てもらう方法もあります。弊社の顧問型ITコンサルは、税別で月10万円です。始めるときの費用は要りません。月に2回、オンラインで30分の定例があります。
明日できる次の一手
明日、自動化を1つ選んで、1枚の紙に次の4つを書いてください。
- 作った人以外で、直せる人の名前
- 判断の理由を残している場所
- 止めたときに使う手作業の手順
- エラーが出たときに、最初に見る人と場所
書けない項目が、そのまま弱点です。空いた項目の数を数えて、いちばん多く空いた型から埋めてください。もちろん、1枚で終わりではありません。埋めた紙は月に1回見直し、書いた内容が今も合っているかを確かめます。1つの型を埋めるだけでも、次に止まる日の困りごとは減ります。

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