2026.11.01
management
目標を決める会議は、何をやるかを先に話してからどうやるかに進むと決める
新しい目標を決める会議で、いつの間にか「どうやるか」の話ばかりになることがあります。担当、日程、使う道具の話が先に進み、「そもそも何を実現したいのか」は決まらないまま終わります。この記事が答えるのは、会社としてこの話し方をどう決めるかです。
弊社の答えは、会社の決まりにすることです。目標を決める会議では、最初に「何をやるか」を話します。そのあとで「どうやるか」を話します。話す順番は、1回の会議の中で分けるのです。個人の気づかいに任せず、会議の進め方として書いておきます。
2つの話は考え方が違う
「何をやるか」は、何を実現したいかを決める話です。答えは1つに決まらず、人によって違う案が出ます。
「どうやるか」は、決まった目標を実現する手順を決める話です。条件がそろっているので、正確に詰めるほど良くなります。
ある記事の筆者は、やり方を詰める考え方のまま、何に取り組むかを決める場面に向き合いました。そして苦しんだと書いています。苦しさの正体は、2つの考え方の使い分けにあったそうです。
混ぜると目標が弱くなる
どうやるかを先に考えると、思いつく案が手慣れた方法に寄ります。実現したいことより、できそうなことが目標になってしまいます。
さらに、目標が「新しい仕組みを入れる」のような作業の名前になりがちです。仕組みを入れること自体は、手段であって目的ではありません。入れた結果、誰にどんな変化が起きるのかが抜けると、終わったあとに成果を判断できません。
会社にとっての問題は、人ごとに話す内容が違うことです。これは本人の力不足ではありません。会議の進め方に決まりがないことが原因です。ある人は目的を話し、別の人は手順を話すと、会議は同じ場にいながらかみ合いません。だから個人の工夫ではなく、会社の決まりにします。
会議の進め方として決めること
決めるのは、次の3つです。
- 最初の時間は「何をやるか」だけを話す
- 手順、担当、日程の話が出たら、あとで話すと伝えて止める
- 「何をやるか」が1文で書けたら、「どうやるか」に進む
- 書けないうちは、手順の話を始めない
- 目標に仕組みの名前が入っていたら、その結果、誰にどんな変化が起きるかに書き換える
進行役が止めやすいように、会議の冒頭で「今は何をやるかの時間です」と声に出します。順番を決めた人が会議にいなくても、同じ進め方になります。
弊社の確かめ方
弊社では、記事を公開する前に、人間が読んで分かる言葉かを確かめています。ここでも同じで、先に決めるのは「誰に何が伝わればよいか」です。書き方の細かい話は、そのあとにします。
目標の会議でも、同じ順番が使えます。弊社の場合、読み手に伝わるかを先に見るので、言い回しの直しは後ろに回る形です。目標では、先に「誰の何が変わればよいか」を言葉にします。その文を全員が読んで意味が分かるかを確かめてから、手順に進むのです。意味が分からない文があれば、そこで直す流れです。
明日できる一手
今ある目標を1つ選び、「何をやるか」を1文で書いてみてください。「〜を入れる」で終わっていたら、「その結果、誰にどんな変化が起きるか」に書き換えます。
次の目標の会議では、最初の10分を「何をやるか」だけの時間にします。10分という長さは、たとえばの目安です。会議の大きさに合わせて変えて構いません。短すぎると案が出そろわず、長すぎると手順の話が混ざりやすくなります。
進め方に迷うときは、会議で口頭で話す議題は、はい・いいえで答えられないものに絞るも参考になります。また、目標を決めたあとにAIへ頼むなら、AIを入れる順番は確認、範囲、指示書の順に考えられます。
会議のあとには、決めた「何をやるか」の文を議事録の一行目に残します。次の会議で目標が変わっていないかを、同じ文で見比べられます。
広げる前に1つのチームで試す
この考え方には、ことわりがあります。「何をやるか」と「どうやるか」を分ける整理は、一人の経験にもとづくものです。他の会社の目標づくりに当てはまるかは、まだ分かりません。
そこで、2026年10月時点では、全社で一斉に決めることはお勧めしません。先に試すのは、1つのチームの次の目標の会議です。会議のあとで、手順の話に戻ってしまった場面がなかったかを、そのチームの人に聞きます。結果を見て、うまくいけば他のチームに広げます。合わなければ、直すのは会議の進め方だけです。

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