2026.10.11
management
生成AI導入の費用は4つに分けて見積もる
生成AIの導入費用は、ツールの利用料、研修、設定や開発、運用の4つに分けると決めやすくなります。弊社ストリックランドは、生成AIの研修とシステムの開発の両方を行っているため、この4つを別々の見積もりにして比べることをすすめています。この記事では、会社として何にいくら使うかを決める順番を説明します。金額は2026年10月時点の弊社の参考価格だけを使い、市場の相場は載せません。
生成AIの導入費用は何で決まるのですか
費用は、次の4つの合計です。1つの金額だけを見て決めると、後から足りない部分が出てきます。
- ツールの利用料: ChatGPT、Claude、Copilotなどの料金です。人数に応じて毎月かかります。
- 研修: 社員が業務で使える状態にするための費用です。一度の開催でかかります。
- 設定や開発: 社内の資料を読ませる、業務の流れに組み込むなどの作業です。多くは最初に一度かかります。
- 運用: 導入後の問い合わせ対応、設定の見直し、ルールの更新です。毎月かかります。
ツール各社の料金は、プランや為替で変わります。そのため本記事では金額を載せません。契約する日に、各社の料金ページで確かめてください。
ツールの利用料はどう見積もればよいですか
まず、使う人の数を決めます。全社員に配ると、使わない人の分も払うことになります。
最初は使う部署を絞り、利用が増えた順に広げる方法があります。部署ごとの利用状況を見て、契約人数を増減させます。
ここで決めておくことが2つあります。1つは、個人が自分のカードで契約したものを会社でどう扱うかです。もう1つは、請求を誰が確認するかです。担当者が決まっていないと、使われていない契約が残り続けます。
弊社のPalAssistant Standardは、社内資料を横断して検索できる生成AIチャットです。参考価格は1人あたり月2,800円で、5名からです。このように、1人あたりの月額で比べられる形にしておくと、人数が変わっても計算できます。
研修の費用はどう考えればよいですか
研修は、人数と日数で費用が変わります。決めるのは、全員に同じ内容を教えるのか、一部の人に深く教えるのかです。
弊社Quの法人向け研修には、次の参考価格があります。金額は税抜です。
- ワークショップ: 社員全員が対象で、1回3時間、30万円から
- 1社毎週定例: 週1回の全体ミーティングを2か月続け、60万円から
- 1on1型の短期集中研修: 5名まで、専属の講師が1対1で2か月、120万円から
全員に基礎を伝えるならワークショップ、特定の担当者を育てるなら1on1型が合います。1on1型の研修では、受ける人が実際の業務の題材を持ち込めます。
人材開発支援助成金の対象になり得ます。ただし、支給は保証されません。賃金助成は負担に含めず、対象は雇用保険の被保険者です。申請は社会保険労務士に相談してください。
設定や開発にはいくらかかりますか
設定や開発の費用は、何をつなぐかで決まります。社内の資料を読ませるだけなら、設定が中心です。基幹システムや業務の流れに組み込むなら、開発が必要になります。
見積もりの前に、次の3つを紙に書き出してください。
- AIにやらせたい業務は何か
- その業務で使う資料やデータはどこにあるか
- 誰が結果を確認するか
この3つが書けていると、見積もりの範囲がずれにくくなります。書けないうちは、開発に進まず、先に研修や小さな試行で業務を確かめるほうが安全です。
弊社の1on1型短期集中研修に開発を加えたプランは、5名まで、4か月で、参考価格が250万円からです。開発の部分は研修ではないため、助成金の対象には含めません。
導入の進め方は中小企業が社内AIアシスタントを入れる前に決める3つのことにまとめています。
運用の費用を見落とさないためには
導入して終わりの費用で計画すると、半年後に困ります。運用には、次の作業が含まれます。
- 社員からの質問に答える窓口
- 設定やルールの見直し
- 新しい機能が出たときの確認
窓口を社内の誰かの兼任にすると、費用は見えなくなります。それでも時間は使っています。担当者の時間を、費用として数えておいてください。
外部に頼む場合の例として、弊社の顧問型ITコンサル&ヘルプデスクがあります。月10万円で、初期費用はありません。人数の上限はなく、月2回、30分のオンライン定例があります。受付は24時間で、担当の対応は9時から19時、土日も行います。
社内のルールを先に作りたい場合は、社内生成AIガイドラインの作り方。A4一枚で足りる理由が参考になります。
よくある質問
最初にいくらの予算を用意すればよいですか
金額を先に決めるより、4つの費用のうち最初の3か月で使うものを選ぶほうが確実です。たとえば、ツールの利用料を少人数分だけ払い、研修を1回開く、という形です。結果を見てから広げれば、無駄な契約を避けられます。
研修と開発はどちらを先にすればよいですか
研修を先にすることをすすめます。社員が生成AIで何ができるかを知らないと、開発の依頼内容が決まらないからです。研修の中で出た業務の案を、開発の見積もりに使えます。
助成金を使えば費用はなくなりますか
なくなりません。支給は保証されず、賃金助成は負担に含めないため、実際の負担は残ります。対象は雇用保険の被保険者に限られます。申請は社会保険労務士に相談してください。
費用の相場はどこで確かめればよいですか
ツールは各社の料金ページが一番正確です。研修や開発は、2社以上から同じ条件で見積もりを取って比べてください。条件をそろえるために、先に述べた3つの書き出しを渡すと比べやすくなります。

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