2026.11.03
management
AIを入れた最初の月は、見る人と見る日を先に会社で決める
AIを入れると決まった。その翌週に、現場から「この結果は合っているのですか」と聞かれる。答える人が決まっていないと、導入はそこで止まります。この記事は、AIを入れた最初の月に、誰がどう確認するかを、会社としてどう決めるかに答えます。
最初の月の確認は、見る人を1人決め、見る日を先に決めると定めます。株式会社ストリックランドは、この2つを導入の前に紙1枚へ書くことを勧めています。見る人は、AIの結果を直す権限を持つ人です。見る日は月の初めに予定へ入れ、思い出したときに見る形にはしません。
最初の月は確認を多くする
AIは、入れて終わりではありません。入れた直後は、AIがどんな間違いをするか、会社の誰もまだ知りません。知らない間は、人が多く見ます。間違いの傾向が分かれば、見る回数を減らせます。
ある会社の事例では、最初の月は人が月に3回か4回、データを確認しました。そのあとは、2週間から1か月に1回、AIが連絡を分ける決まりを見直しています。この回数は、その会社の例です。御社にそのまま当てはまるとは限りません。AIに任せる仕事が重いほど、見る回数は多めに置くのが自然です。たとえば、お客様へ出す文書に関わる仕事は、社内の控えを作る仕事より、多く見ます。
見つけた間違いをどうするか
確認で間違いを見つけたとき、誰が直すかを決めておきます。直す人が決まっていないと、間違いは見つけた人の中にとどまります。
直したあとは、同じ間違いが続かないかを次の確認日に見ます。続くなら、変えるのはAIへの指示か、AIに渡す情報の形です。ここまでを1つの流れとして、紙に書いておきます。
間違いが重大なときは、いったんAIの利用を止める人も決めます。止める権限を持つ人が分からないと、止めるまでに時間がかかります。この判断は、現場の担当者ではなく、見る人に持たせるのが分かりやすいです。
見る人はどう決めるか
見る人は、その仕事の結果に責任を持つ人です。情報システムの担当に任せると仕事の中身を知らないまま見ることになり、現場の担当者だけにすると忙しい日に確認が飛びます。
そこで、見る人を1人、その代わりに見る人を1人、決めます。休みの日にも確認が止まらないようにするためです。見る人が決まっていないと、間違いに気づいても、直す人がいません。これが、会社として先に決める理由です。社員に任せきりにすると、確認が個人の善意に頼る形になります。担当が替わった月に、確認が消えることもあります。
何を見るかを先に書く
AIの結果は、見た目が整っていても、中身が違うことがあります。見る人が全部を読み直す必要はありません。見る範囲を絞っておけば、短い時間で確認が終わります。
確認の日に「見てください」とだけ頼むと、人によって見る所が変わります。見る項目を、先に紙へ書きます。
まず、AIが迷って印を付けた行を見ます。次に、人があとから直した行の数を、前の週と比べます。直した行が減らなければ、AIへの指示を見直す時期です。減っていれば、見る回数を少しずつ減らせます。
毎週顔を合わせる場を作る
2026年10月時点で、弊社の法人向け研修には、週1回の全体ミーティングがあります。これを2か月続ける形です。毎週決まった日に集まるので、確認の日を決め忘れません。研修の話ですが、AIの確認にも同じ考え方を使えます。毎週の短い場を、最初の月だけでも作ると、確認が後回しになりません。
確認を置く場所は、別の記事でも説明しています。AIの確認は3か所に置くをあわせて読むと、見る場所の決め方が分かります。
決める前に話し合う点
次の点は、会社によって答えが違います。導入の前に、関係する人で話し合います。
- AIの利用に使える費用の上限
- 上限を超えそうなとき、誰が止めるか
- 外へ出す文書を公開する前の承認
- 承認する人は、確認する人と同じにするか
- 確認の記録の置き場所
- 見た日と直した内容を残すか
ここを決めないまま始めると、問題が起きた日に、誰が判断するかで時間を使います。話し合いの結果は、先ほどの紙の裏に書き足しておきます。
明日できること
明日、紙を1枚用意して、見る人の名前を書いてください。その下に、最初の月の確認日を4つ書き込みます。月に3回か4回という例に合わせ、週に1回で置いてもかまいません。その紙を、AIを入れると決めた人に見せて、同意をもらいます。ここまでできれば、最初の月に確認する人が決まらない状態は避けられます。そのあとの月の回数は、最初の月の結果を見てから、見る人と話して決めましょう。

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